2019年 7月
開業してから5年が経過しました。 開業してからの3年で手外科を始めとする各種専門医、認定医としての知識を深めるとともに、人間の体は局所ではなく全体の連動を意識して考える必要がある事を学びました。
その後も様々な不調を抱える患者さんと関わるうちに、“体の使い方の下手さ”、“同じ動作の繰り返し”が変形性関節症を始めとする様々な“病変”につながっていく事を実感しています。(最初はバランスが悪い、姿勢が悪い程度で済んでいたものが徐々に苦を伴う病変となっていく。慢性に不快な症状が続けば脳を中心とした体の調節機能にも不調を来たし、様々な不調が連鎖していく。)
また近年末梢神経の状態改善に着目した「ハイドロリリース」という画期的な治療が広まりつつあります。確かに劇的な効果を瞬時に得られる今までにない治療法であるものの、多くの場合それで全てを解決できる物ではなく、当院では「どの神経、筋肉の不良な状態を改善すればよいかの判断材料」としてあくまで診断の1手段として用いています。(したがって過剰に高価な自費診療は行っておりません。)
長期的にご自身の体を健康に保ち、今ある不快を取り除いていくためには、従来の診察+ハイドロリリースで得た所見を元に適切なリハビリを行い、ご自身でも体の使い方に目を向けた「生活パターンや姿勢の改善、修正」が必須であると強く感じております。 目的をしっかりと持ったリハビリを通じ、わずかずつでも患者さん自身が姿勢や生活様式の改善を意識し、徐々に結果が出ていく事の満足感を実感できる様なクリニックを目指していきたいと考えております。
ハイドロリリースについては、現在進行形で考え方が進化している治療法、診断法であるので、是非個別のページもご覧ください。
2018年 1月
開業継承してあっという間に3年が経過しました。日々新たな問題や課題に直面し反省する事も多々ありますが、周りの方の様々な助けもあり、少しずつ自分の目標とするクリニックに近づいているという実感もあります。
勤務医時代は各疾患をパーツごとに考え、それぞれ部位ごとに専門的な知識を勉強、追及していた様に思いますが、開業してより身近で患者様に接するにつれ、人間の体は全てが連動しているという事を強く感じる様になりました。楽な姿勢や偏った姿勢により体の一部分の酷使が蓄積され、長い目で見ると本来の動きは失われコリや痛み、体型の崩れにつながり、それが色々な疾患につながっていくのだと感じています。
今後は骨粗鬆症や各疾患の治療の前に、日常に役立つ姿勢指導や柔軟性の強化、筋肉や関節の使い方の指導にも力を入れ、できるだけ長持ちし、バランス良く使える体を作る手助けとなる様患者様やスタッフとともにトライしていきたいと考えております。
また近年エコー装置の発達により今まで思いもよらなかった病態の評価や安全かつ劇的な治療効果が簡便に得られる様になってきております。全身に応用が可能な技術であり、さらに研鑽を積んでいきたいと考えておりますが、特に上肢疾患に関しては手外科学会専門医として診断から保存治療、手術、後療法まで一貫して治療を行える体制の強化、安全性の強化をさらに進めていきたいと考えております。
日々目の前の患者様への最善の治療を真剣に考え、学ばせて頂き、患者様の生活に少しでもプラスになる様なクリニックを目指していきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
2014年 開院時
この度、11年間勤務いたしました昭和大学整形外科を辞し、平成26年11月より父が開設したむらしま整形外科において、稼業を継承する事となりました。
これまでに学んだ様々な経験を生かして、人のつながりを大切にし、皆さまの信頼、安心感が今まで以上となるよう努力、研鑽を続けていきたいと考えております。
日々変化していく社会において、微力ながら皆様のお役に立てる地域医療を実践し、気軽にかかっていただけるクリニックを目指してスタッフ一同がんばってまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。