肩関節拘縮(凍結肩)に対する非観血的肩関節受動術
長引く肩の障害では、筋肉の深層にある関節包(関節を覆う袋)が癒着・短縮してしまい、従来の投薬・注射・リハビリで中々改善が得られなくなってしまう事が多々あります。
最近までは入院、全身麻酔の上で関節鏡を用いて手術を行うのが治療の主流でした。
受動術(マニピュレーション)とは
エコーを用いて安全に肩関節周囲の神経に麻酔をかけ、愛護的に肩関節を色々な方向に動かしながら、問題のある関節包をはがす・破る手技となります。
日帰りで可能
所要1.5~2時間程であり、保険適応もあるため、意外なほど患者様の金銭的負担も少なく、今後より広まっていく良い治療法かと考えております。
当院でも2017年より同治療を開始し、多くの患者様に改善を実感して頂いており、長引く肩の不調でお困りの患者様には是非とも検討して頂きたく思います。
注意事項として
施術して終了ではなく、その後の従来のリハビリも重要になる事や、適応を慎重に判断すべきとされている事に、骨粗しょう症や肩周囲の骨折の既往、心・肝・腎機能障害、ご年齢等がありますが、まずはお気軽にご相談下さい。
施術の様子
麻酔の注射→麻酔が効くまでの待機→施術まで全て診察室の横の処置室でベッドサイドで行う処置であり、常にスタッフの誰かが近くにいて、特殊な部屋に入る必要もないため、比較的安心感を持って受けて頂けるかと思います。